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No.365 ’14春夏PAP

マークとヴィトンの16年

 

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説明

 

在庫残りわずか
365号の主なコンテンツ
(表紙:ルイ・ヴィトン)

 

◆14春夏パリ プレタポルテ・コレクション

 

2013年9月24日から10月2日まで開催された14春夏パリ プレタポルテ・コレクションは、将来的な視点から言って、パリコレが新時代を迎える節目のシーズンといえるでしょう。まず、シーズン真っ最中に突然に降ってわいたのが、マーク・ジェイコブスによるルイ・ヴィトン辞任のニュースでした。メゾンから正式な発表があったわけではありませんが、一部の地元紙がショーの数日前に、マークに近い関係者からとった「このシーズンはマークにとって最後のシーズンで、最終日のコレクションはこれまでのアーカイブ的な内容になる」というコメントを掲載したことで、噂は業界内に一気に広がりました。ショー当日まで、真実は誰にもわからないままでしたが、発表された14春夏コレクションには、マークからの最後のメッセージがたくさん込められていました。50歳を迎えたマーク・ジェイコブスがパリを去る一方で、来季14-15秋冬シーズンから、ルイ・ヴィトンはニコラ・ゲスキエール(前バレンシアガ)、ロエベはロンドンのJ.W.アンダーソン、ロシャスはミラノのアレッサンドロ・デラックワ、と新任デザイナーの名前が次々発表されるなど、今後もパリではさらなる新陳代謝が期待されます。
掲載ブランド:ルイ・ヴィトン、シャネル、ランバン、サンローラン、ヴァレンティノ、ディオール、ほか45ブランド

 

◆特集:マークとヴィトンの16年

 

パリコレの最終日である2013年10月2日朝10時に始まったマーク・ジェイコブスによる最後のルイ・ヴィトン。あまりにも突然で、さよならも言わずに、パリを、ヴィトンを去ったスターデザイナー、マーク・ジェイコブスへ敬意を表した特集です。1997年に就任した彼が、生まれ故郷のニューヨークから伝統に彩られたパリの老舗メゾンに持ち込んだ新風の一部始終を、過去16年間におよぶコレクションを振り返りながら、あらためてご紹介します。

 

◆14春夏ミラノコレクション

 

今季のミラノは「アート」からのインスピレーションが、ひとつの大きな潮流となりました。その筆頭はやはり、世界を代表するトレンドセッターのプラダです。会場に入ると、壁一面には、6名の若手現代アーティストが思い思いに表現する“現代の女の子”の肖像画が、鮮やかな原色やパステルカラーで大胆に描かれていました。20世紀初頭のメキシコの画家、ディエゴ・リベラが起こした壁画運動のムーブメントに着想して生まれたというコレクションは、会場のセットだけでなく、コートやドレスの服の上にも忠実に再現されて、観る者に新鮮な衝撃を与えました。アートと並んでもうひとつの大きなトレンドとなった「スポーツ」をテーマに掲げたのはグッチ。ジョギングをした直後のように、汗でしっとり濡れた髪や肌をウェットなヘアメイクで再現し、メッシュやラテックスのスポーツ用素材を取り入れたアイテムには、フェミニンなドレープやセクシーなディープスリットを施しました。また、このシーズンで辞任を表明したジル・サンダーや、30周年記念のモスキーノ、新たに就任したアレッサンドラ・ファッキネッティのトッズなども注目です。
掲載ブランド:プラダ、フェンディ、ジル・サンダー、マルニ、ボッテガ・ヴェネタ、グッチ、アルマーニ、ドルチェ&ガッバーナ、ほか37ブランド。

 

◆14春夏ロンドンコレクション

 

今年に入り、グッチを擁するファッションコングロマリット、ケリングがクリストファー・ケーンを傘下におさめたのをきっかけに、ロンドンの若手デザイナーはいま、ラグジュアリーブランドの青田買いの対象として、ますます注目を浴びています。パリのロエベの後継デザイナーに抜擢されたJ.W.アンダーソンは、今季はプリーツをかけたレザーやシースルー素材を使って彼らしいアヴァンギャルドな作品を発表。ロンドンを拠点にする若手シューズデザイナー、ニコラス・カークウッドは、新作発表はパリで行なっていますが、シーズン中にケリングと並ぶ大手グループLVMHとパートナーシップ契約を結んだと発表、今後の動きに注目が集まります。また、英国を代表するファッションブランド、バーバリーは現在クリエイティブディレクターのクリストファー・ベイリーをCEO(最高経営責任者)に昇格という前代未聞の人事を決定。クリエイティブをビジネスとして本格化する動きが、今後ロンドンではさらに盛んになっていくことでしょう。
掲載ブランド:バーバリー・プローサム、クリストファー・ケーン、トム・フォード、アーデム、メアリー・カトランズ、J.W.アンダーソン、ほか27ブランド。

 

◆14春夏ニューヨークコレクション

 

世界4大ファッション都市のトップをきって9月4日に開幕したニューヨークコレクション。この頃、まだルイ・ヴィトンの辞任は表明していなかったマーク・ジェイコブスですが、今季も彼らしいアイロニーの効いた、斬新な“トロピカルスタイル”を発表しました。パリのバレンシアガを兼任するアレキサンダー・ワンは、得意のスポーツテイストをパステルカラーで明るく表現。アルトゥザラやトム・ブラウンの新作も、ニューヨークを超え世界で活躍出来そうな実力を示すものでした。また、2009年9月にファッション界のドン、アナ・ウィンターの発案で始まった毎年恒例のファッションイベント、ファッションズ・ナイトアウトは今年とうとう廃止されましたが、その分、コレクション発表に専念できるということで、デザイナーたちにとっては好評だったようです。
掲載ブランド:マーク・ジェイコブス、アルトゥザラ、アレキサンダー・ワン、フィリップ・リム、トリー・バーチ、マイケル・コース、ほか23ブランド。

 

◆バックステージ ビューティリポート

 

2014春夏パリ・プレタポルテ・コレクションのバックステージから、どのようにしてコレクションのヘア&メーキャップが作られていくのかを追ったフォトドキュメンタリー。すぐにでも真似したくなるような手軽でナチュラルなスタイルから、パリコレならではのアーティスティックなものまで、トータルに今のファッションを知りたい人におすすめです。

 

◆オフ・ザ・ランウェイ リポート

 

世界中からおしゃれ達人の集まるパリコレ会場よりお届けする、裏トレンド情報の決定版。今シーズンは例年より気温も高めで過ごしやすかったパリでは、14春夏のランウェイトレンドがすぐさま反映されて、色、柄、シースルーなど、秋とは思えない着こなしであふれました。今どんなブランドが支持されているか?どんな色やアイテムが流行るか?等身大のおしゃれを楽しみたい方におすすめです。

 

ほかにも様々なブランドやデザイナーに関するトピックスを満載。プレタポルテ草創期の1960年代より、パリをはじめ世界主要都市のコレクション情報を日本に向け、発信してきたモードェモードならではの視点で、今シーズンも伝統と革新が拮抗するモードの最前線をお伝えします。

 

(2013年11月21日発売、A4変型、188ページ・オールカラー、1,400円)

 

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