説明
355号の主なコンテンツ
(表紙:ジョン・ガリアーノ)
◆11-12秋冬トレンド・エクスプレス
11-12秋冬はフィルム・ノワールをイメージしたクールなモノトーンと、北欧のモダン家具からインスパイアされた原色系のカラーブロックとの両極がトレンドカラーに。ほかにも秋冬にマストなアイテムやスタイリング、靴、バッグの小物など、4都市からピックアップした最新トレンドをご紹介。
◆パリ・プレタポルテ コレクション
ヨーロッパの格式高い高級ホテルをイメージした舞台で、マーク・ジェイコブスによるルイ・ヴィトンは上質のファーやレザー、カシミアをふんだんに使ったコレクションで高い評価を得ました。黒い森をイメージしたミステリアスなランウェイに、黒炭を想わせるダークな色使いでマニッシュなワークウェアを展開したのはシャネル。また、ガリアーノ解雇騒動からわずか3日後に発表されたクリスチャン・ディオールは、アトリエの力を結集したコレクションで大きな感動を呼びました。
◆緊急特集:ジョン・ガリアーノのディオール、15年の軌跡
ジョン・ガリアーノの突然の解任は、ファッション業界のみならず、世界中のファンたちに大きなショックを与えました。本誌では、ジョン・ガリアーノが老舗クチュールメゾン、クリスチャン・ディオールのチーフデザイナーに抜擢され、就任第一弾として当時たいへんな話題を集めた1997年春夏オートクチュール・コレクションから、今年1月に発表されたばかりの2011春夏オートクチュールまで、プレタポルテも含む全57ものクリスチャン・ディオール コレクションを一挙にフラッシュバック。希代の天才デザイナーの出現により、ファッション界が大いに熱狂したひとつの時代を振り返る緊急特集です。
◆ミラノ コレクション
1950~90年代から着想したレトロなスタイルに、鮮やかな色があふれた今シーズンのミラノコレクション。60年代のクレージュを彷彿とさせたプラダを筆頭に、ウィンタースポーツを50年代のミッドセンチュリーテイストでアレンジしたジル・サンダー、メゾン創設90周年を迎えたグッチは、70年代サンローラン・リヴ・ゴーシュを思い起こさせる作品を完成。ドルチェ&ガッバーナは80年代UKのニューロマンティックスのアイドル達のように、ポップでボーイッシュな感覚が好評でした。
◆アルベルタ・フェレッティ 新作を語る
ミラノコレクションにデビューして30年、その間ずっとセンターステージに立つデザイナーとして活躍してきたアルベルタ・フェレッティに、コレクション終了直後にインタビューを敢行。映画『ハリー・ポッター』で知られる英国人女優エマ・ワトソンとコラボし、エコなコレクションを新たにスタートするなど、ますます積極的な動きをみせるアルベルタ・フェレッティに注目です。
◆ロンドン コレクション
ウイリィアム王子&ケイト・ミドルトンのロイヤルカップル誕生で、ますます注目されるロンドンのファッション界。ケイトが婚約発表の場に選んだドレスのデザイナー、イッサのショーには多くのセレブやパパラッチが集まり、今季一番の盛り上がりをみせました。ほかにはクレア・ワイト・ケラーによる最後のプリングル、クラリッジホテルでキュートなコレクションを披露したマルベリー、新デザイナー就任により英国老舗ブランドとして復活を目指すアクアスキュータムと、今シーズンもロンドンは話題がいっぱい。
◆ニューヨーク コレクション
40年代調のクラシックを独自にアレンジし高い評価を得たマーク・ジェイコブス、初のレディスコレクションを披露した人気デザイナー、トム・ブラウン、若手ナンバーワンの座を依然保ち続けるアレキサンダー・ワンなど、今シーズンも不屈のアメリカ魂で元気いっぱいな様相をみせたニューヨーク。アカデミー主演女優賞に輝いた映画『ブラックスワン』で話題のロダルテや、女性らしいデザインで日本でも売れ行き抜群のミリー・バイ・ミッシェル・スミスなども注目株です。
◆パリコレ バックステージ&オフ・ザ・ランウェイ リポート
服がミニマルでマニッシュになるいっぽう、華やかなスパイスを与えるヘアメイクの役割は、これまで以上に注目されています。本誌では、今もっとも売れっ子のアーティストたちが集まり、それぞれに腕を競い合うパリコレクションの舞台裏を取材。また、会場に集まる有名ファッション・エディターやセレブ達の着こなしから、より身近なトレンドを探るオフ・ザ・ランウェイ リポートも。
他にも、コレクションやモードに関するさまざまな情報をお届けする充実の1冊です。
(2011年4月21日発売、A4変型、188ページ、1,400円)