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No.376 ’16秋冬HC

 

 

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376号の主なコンテンツ
(表紙:ヴァレンティノ)

 

◆16-17秋冬パリ オートクチュール コレクション

 

今季は開幕直前に、ヴァレンティノの共同クリエイティヴディレクターの1人、マリア・グラツィア・キウリの、ディオールへの移籍がほぼ確定とのニュースが突如流れて、業界内は一気に騒然としました。就任から8年間にわたり、ヴァレンティノのリブランディング(ブランドイメージの再構築)に貢献したマリア・グラツィアとピエールパオロのデュオによる最後のシーズンとなった今回は、メゾン本来の持ち味が、テイラードとドレスとの両方にバランスよく表現され好評でした。

カール・ラガーフェルドによるシャネルは「アトリエ・ドゥ・ラ・オートクチュール(オートクチュールのアトリエ)」をテーマに掲げ、メゾンのルーツに立ち返りました。会場には、カンボン通りにあるシャネルのアトリエがそっくりそのまま再現され、そこで働く本物のお針子たちが舞台の上で普段通りに針仕事を進める中で、ファッションショーが行われました。オートクチュールとは何か、どのようにして服が作られているのかを、実演を通して広く世界に見せる絶好の機会となりました。

今号では、オン&オフの両スケジュールから注目すべき27組をピックアップしてご紹介しています。

 

◆インタビュー:パリ オートクチュール コレクションを活性化させる新星たち

 

今季はコレクションの主催者であるパリオートクチュール協会から招待を受け、5組の新進デザイナーが公式参加しました。その中から、ミラノコレクションに参加するイタリア人、フランチェスコ・スコニャミリオと、日本人でハナエモリの引退以来、12年ぶりの公式参加を果たしたユイマ・ナカザトの2人にインタビュー。審査基準やしきたりの厳しいことで知られるパリ オートクチュール コレクションへの参加を、どのようにして実現したのか、また、なぜオートクチュールにこだわったのか、などについてお話をうかがいました。

 

◆魅惑のハイジュエリー

 

5日間に及んだコレクションの最終日には、ヴァンドーム広場を中心に、ハイジェリーメゾン各社が新作を発表しました。ヴァン・クリーフ&アーペルは、今もっとも希少な宝石のひとつとなった”エメラルド”をフィーチャー。厳しい目をもつ宝石鑑定家たちによって厳選された、最高品質のエメラルドのみを使用し、壮麗なデザインのネックレスやブローチなどが登場しました。

広場の26番地に本店を構えるブシュロンのテーマは、すばり「ヴァンシス・ヴァンドーム(ヴァンドーム広場26番地)」。アーカイブをひもとき、自然と動物、フランス建築、パリのオートクチュールと、3つのキーワードで現代感覚あふれるハイジュエリーを創作しました。

シャネルは、幸運を運ぶお守りとして生前のココ・シャネルが大切にした”麦の穂”がテーマに。希少なイエローダイヤモンドなどを使ったコレクションを、リニューアルオープンしたばかりのホテル・リッツのココ・シャネル・スイートでお披露目しました。

フランスが誇る世界遺産、ヴェルサイユ宮殿のインテリアに着想したのはディオール。鏡の間のシャンデリアや、王妃の部屋を飾る花模様の壁紙をモチーフに、他にはないユニークなコレクションに仕上げました。

 

◆メゾン・ヴァレンティノとソフィア・コッポラによる新『ラ・トラヴィアータ』

 

ヴァレンティノの創業者ヴァレンティノ・ガラヴァーニは、先ごろ、自身の財団を通してローマ歌劇場のために、オペラの名作『ラ・トラヴィアータ』を新たにプロデュースし、話題となりました。衣装デザインには、自身と、マリア・グラツィア&ピエールパオロの2人のクリエイティヴディレクター、衣装の制作はヴァレンティノのオートクチュールアトリエが手掛け、舞台の芸術監督には、ハリウッドの映画監督ソフィア・コッポラを抜擢するなど、フレッシュな陣営で、19世紀パリの社交界の華やかさを見事に再現しました。

他にも、パリコレ会場に集まったファッションピープルたちの着こなしを追う、恒例の「オフ・ザ・ランウェイ リポート」や、オートクチュールショーのバックステージを取材した「バックステージ ビューティ リポート」など、最新のコレクションやデザイナーにまつわる情報を、豊富なヴィジュアルと共にお届けする、充実の1冊です。

 

(2016年8月20日発売、A4変型、188ページ・オールカラー、1,440円・税込)

 

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