イタリア・ミラノを拠点に活動するジョルジオ・アルマーニが“モードの最高峰”と呼ばれるパリ・オートクチュール界にデビューして今年(2025年)で20周年を迎えた。「プライベート」を意味する“Privé(プリヴェ)”というブランド名には「希少性、個性、装うことの喜び」というアルマーニのメッセージが込められている。これまでに発表されたコレクションから、いくつかの代表作を振り返る。
2005年1月にパリで発表された最初のコレクション。シャンパンゴールドに輝くシルク生地のバイアスドレスには小さなクリスタルやジェット、パールネットで草花の刺繍が施されている。
2007−08年秋冬では中世ルネサンス期のシルエットを、グラムロックテイストを加えて表現。この頃からスワロフスキー社のクリスタルコンポーネントをふんだんに用いた軽やかに光り輝くドレスはジョルジオ アルマーニ プリヴェの象徴となった。
2011年-12年秋冬「Hommage au Japon(日本へのオマージュ)」では、東日本大震災の被災者へ復興の思いを届けた。
2015年春夏はジョルジオ アルマーニ創立40周年を記念し、プリヴェ コレクション初の10年を振り返る壮大なショーを開催。
2020年初頭に突如起こったパンデミックにジョルジオ・アルマーニは率先して「無観客ショー」を開催、ファッションショーの柔軟な在り方を提示した。コロナ禍でデジタル参加となった2021年春夏は、真紅のバラを表現したドレスなどを発表。