パリのヴァンドーム広場でハイジュエリーメゾン各社が発表した最新作は「自然」モチーフが多数。
ハイセンスなデザインに、熟練の宝石職人や金細工職人による手仕事が冴えわたる。

日本のいけばなや侘び寂びの精神から着想を得た「ブシュロン」。
オブジェのように見える花瓶に差した花は全て取り外してジュエリーとして身に着けられる。

「カルティエ」は羽を広げた孔雀の姿を、ダイヤモンドをレースのように散りばめたネックレスに表現。
中央にカボションカットのサファイアが燦然と輝く。
(Iris Velghe © Cartier)

「ショーメ」はメゾンの筆頭顧客だったナポレオン1世の妻・ジョゼフィーヌ皇后が愛したアイリスの花をネックレスで表現。
吸い寄せられるように添えたトンボのブローチもダイヤモンドで。

絵画のようなイヤリングは「ディオール ファイン ジュエリー」。
ダイヤモンドの額縁の中に、宝石によるオートクチュールドレスとエナメルによるサロンのカーテンが描かれている。