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No.369 ’15春夏PAP

 

 

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369号の主なコンテンツ
(表紙:ロエベ)

 

◆2015春夏トレンドエクスプレス

 

パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨークの4大コレクションを1冊にまとめたモードェモードならではの視点で、次なるファッショントレンドを分析。

 

◆2015春夏パリ プレタポルテ・コレクション

 

大小様々なブランドが個性を競い合うパリのプレタポルテ・コレクション。今季は、ロンドンで活躍するアイルランド出身の29歳、J.W.アンダーソンが就任して、爽やかに変貌を遂げたロエベに、プロたちから高い評価が集まりました。一方、30年以上にわたってパリ・コレを盛り上げてきたジャンポール・ゴルチエは、今後オートクチュールに専念するため、今季限りでプレタポルテの舞台から降りることを決意。多くのファンたちに惜しまれながらも”パリのレビュー”仕掛けの楽しいショーで、有終の美を飾りました。また、毎回、大掛かりなセットで話題を振りまくカール・ラガーフェルドによるシャネルは、パリの街並みをリアルに再現した「ブルヴァール・シャネル(シャネル大通り)」という架空の通りをランウェイに見立て、パンツスーツを着た男勝りなモデルたちがマニフェスタシオン(デモ行進)を繰り広げるという演出で、ファッションの楽しさを伝えました。創業160周年を迎えたルイ・ヴィトンは、ブローニュの森に建築したフォンダシオン ルイ・ヴィトンのこけら落としを兼ね、新作を披露し、大きな話題に。また125周年のランバンや、18世紀の宮廷服をモダナイズしたラフ・シモンズのクリスチャン・ディオール、来季ジョン・ガリアーノの就任が決まったメゾン・マルタン・マルジェラなど、今季もパリは目が離せないブランドでいっぱいです。

 

◆2015春夏ミラノ・コレクション

 

ほの暗い照明のもと、赤土色のカーペットに紫色の砂丘が現れたプラダのコレクションは、ミラノの他のデザイナー達とは一線を画す、独自の世界観を表現したものでした。アンティーク生地の風合いを最先端技術で再現し、かための仕立てでタイムレス&シーズンレスなアイテムに仕上げて、コーディネートにもユニークな個性を見せました。一方、今季のミラノには全体的に70年代ムードが蔓延。中でもピーター・デュンダスによるエミリオ・プッチは、万華鏡を思わせる鮮やかな色彩とシャープなカッティングで、ひときわ洗練された印象を放ちました。ブランド創設20周年を迎えたマルニは、常に創作の源である”花”への賛美を込めて「マルニのフラワーマーケット」と題した一日限りのスペシャルイベントを開催。また、アキラーノ&リモンディを筆頭に、マルコ・デ・ヴィンチェンツォ、フランチェスコ・スコニャミリオ、今季ジル・サンダーに就任したロドルフォ・パリアルンガなど、ミラノの次世代を担うデザイナーの活躍が目覚ましかったのも、今シーズンの特徴でした。

 

◆2015春夏ロンドン・ファッション・ウィーク

 

ロエベに就任したJ.W.アンダーソンをはじめ、才能豊かなデザイナーを多数輩出するロンドン。この地に数年前より拠点を移して活動するカリスマデザイナー、トム・フォードの最新作は、90年代に一世を風靡したグッチでのクリエーションを彷彿とさせる、シャープでコスモポリタンな魅力に溢れた「黒」一色の世界で圧倒しました。一方でバーバリー・プローサムは、色と柄をふんだんに使って、虹のかかった春のイングリッシュガーデンを表現。クリエイティブディレクターと兼任して、現在バーバリー社のCEO(最高経営責任者)も務めるクリストファー・ベイリーは、明るく希望に満ちた未来予想図を描くように、アイコンのトレンチコートに新鮮さを吹き込みました。他にも、若く、強いアイデンティティを持ったロンドンのデザイナーたちによるコレクションは、長らく続いたプリントのブームを脱却し、刺繍やパッチワーク、カットアウトなど、高度な手仕事の技を活かしたアーツ&クラフツへの表現へと傾倒しているのも、今季の新しい潮流です。

 

◆2015春夏ニューヨーク・コレクション

 

9月初旬に、他の都市を先駆けて開幕の火ぶたを切ったニューヨーク・コレクションは、シーズントレンドのゆくえを占う上で重要な役目を果たしています。ルイ・ヴィトンを辞任して丸1年、今ではニューヨークでのみ発表しているマーク・ジェイコブスの最新作は、一風変わった魅力を放っていました。”ミリタリー”という使い古されたキーワードを、天才マークがどのように料理するか、誰にも真似できないアイテムやコーディネーションが登場します。対して、パリの老舗バレンシアガの”顔”として世界的な認知度も高まってきたアレキサンダー・ワンは、アメリカの象徴であるスポーツウェアに基軸を置いた、安定感あるコレクションで評価を得ました。

 

◆カルチャー・シャネル、ザ・センス・オブ・プレイス

 

この秋、韓国ソウルの東大門デザインプラザで開催された展覧会「カルチャー・シャネル、ザ・センス・オブ・プレイス」の模様を特別リポート。生まれ故郷のソーミュールからパリのカンボン通りまで、ガブリエル・シャネルの生涯とかかわりの深い10の土地をキーワードに、貴重なアーカイブや関連する美術品、ファッション写真などを展観した本展は、シャネルファンはもちろん、ファッションやアートに関心の高い人たちを惹きつけ、話題を呼びました。K-POPスターなどが駆け付けたオープニングイベントの模様と実際の展示作品を紹介しながら、偉大なるオートクチュリエールの華やかにして数奇なライフストーリーに改めて迫ってみました。

 

◆生誕450年、シェイクスピア時代の文化とファッション

 

2014年で生誕450年を迎えた史上最高の劇作家、ウィリアム・シェイクスピア。彼の遺した約36の戯曲と、そこに描かれた人間賛歌は、国や時代の違いを超越した普遍性をもち、演劇界はもちろん、映画、文学、アートなど、後世のあらゆる芸術文化に影響を与えました。今号では、あらためてシェイクスピアの生涯とその作品エッセンスを振り返ります。また、彼が生きたルネッサンス期の英国ファッションについても考察。80年代のイヴ・サンローランや90年代初頭のジャンニ・ヴェルサーチなど、シェイクスピアにテーマを探った懐かしのコレクションも登場します。

 

他にも、パリコレ会場に集まったファッショニスタ達のおしゃれスナップ集「オフ・ザ・ランウェイ」リポートをはじめ、コレクションにまつわる様々な情報を網羅した充実の1冊です。

 

(2014年11月21日発売、A4変型、196ページ・オールカラー、1,440円・税込)

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